【藤花会LIFE】第2号:こどもをまんなかにした社会の実現に取り組む”福祉界のイノベーター“神戸様(社会福祉士科 一般養成課程卒業)
藤仁館学園グループの同窓会“藤花会”は、卒業生・修了生(以下、卒業生等)の10年先20年先のキャリア支援の一環として、卒業生等の職場への訪問取材を「藤花会LIFE」として記事化、定期的に情報発信する企画をスタートいたします。2024年度の藤花会役員(予定)の方々の紹介からスタートです。
今回の取材のポイントは、2023年3月開催のThink the Careerにおける赤松先生の基調講演のポイントであった“人の身になる支援”について、卒業生等がどのような支援に取り組んでいるのか取材します!
(赤松先生の基調講演のポイント“人の身になる支援”について_本学作成)
藤花会LIFE第2号は、副会長・群馬支部長に就任予定の『NPO法人Annakaひだまりマルシェ代表理事の神戸るみ様』です!取材して感じたことは、「社会課題の解決にチャレンジする福祉界のイノベーター」です。とても魅力的な卒業生です!では、お楽しみください!
(1) 神戸様の略歴
神戸様は、専門学校高崎福祉医療カレッジの社会福祉士科一般養成課程を平成30年3月にご卒業。現在は、NPO法人Annakaひだまりマルシェを創設し、「子どもを育てることには、どうしてこんなにも困難が伴うのだろうか?」という問いに対して、子育てをシステム思考で捉え、エビデンスに基づいた客観的なアプローチで、子育てを社会化することに取り組んでおられます。社会課題解決のためのシステム思考Change Agent Academy第8期生、令和2年度ぐんま輝く女性チャレンジ賞受賞。まさに“福祉界のイノベーター”です!
(2) NPO法人Annakaひだまりマルシェってどんな法人?
群馬県安中市松井田町を拠点に活動するNPO法人です。“子どもを社会で育む”がスタンダードな、子育てをママまかせにしない社会の創造を目指し、暮らしの中にある社会課題に向き合い解決を図っておられます。事業内容は、主に以下5点です。
① コロナ禍において様々な不安や悩み等を抱える女性を支える“ぐんまほほえみネット”事業
② 子育て中のママを支援する“子育てネットワークENTO!”事業
③ 「子ども・子育て支援所制度」において実施される地域子育て拠点等における従事者の専門性向上や課題共有を目的として実施される研修事業
④ 余裕ある時に支払いができる寄付型のコミュニティ・カフェ等を行う“ひだまりキッチン”事業
⑤ 甲状腺エコー検査事業
Annakaひだまりマルシェの始まりは、2011年3月11日に起きた東日本大震災と、それに伴って発生した東京電力福島第一原子力発電所事故でした。“子どもたちの安全を守るには何ができるのか”を考え、市民活動を展開。そして1年の活動の後、一過性の活動で終わらせることなく、自分たちの暮らしの中に根ざし、市民活動としての初心を受け継ぎながらも視野を広げた活動を実施していくため、2013年11月Annakaひだまりマルシェを創設されました。
NPO法人Annakaひだまりマルシェホームページ→ https://www.annaka-hidamari.com/
(3) 神戸様のお仕事内容と今後の展望について
今回は、2023年11月4日に、松井田文化会館で開催されましたNPO法人Annakaひだまりマルシェ10周年記念イベント「こどもをまんなかにした社会とは 〜子育てから考える地域共生のまちづくり〜」の様子を通じて、神戸様のお仕事をご紹介させて頂きます。
(10周年イベント参加者の集合写真)
当イベントの目的は、地域共生のまちづくりの一環として、子ども家庭庁の提唱する「こどもをまんなかにした社会」について、群馬県安中市における子育てに関する現状を整理し、課題の発掘および解決の方向性を議論することです。
トークイベントでは、株式会社Dialogic Consulting代表取締役 吉田創さんのファシリテーションのもと、家庭訪問子育て支援を展開するNPO法人ホームスタート・ジャパン(https://www.homestartjapan.org/)の共同代表 森田圭子様、ホームスタートしんまち(みどの福祉会)丸茂ひろみ様、ホームスタートあんなか(NPO法人Annakaひだまりマルシェ) 神戸るみ様が登壇。
(トークイベントの様子。一番右が神戸様)
神戸様の“人の身になる支援”は、“当事者マインド”です。神戸様ご自身の子育てにおいて、苦労したこと、こういう支援があったらいいな、といった子育て経験から、社会課題を捉え、課題解決に向けたサービス構築を考えておられます。
(トークイベントを基に本学作成)
神戸様の子育て経験で感じたことは、①同じ月齢の子どもを育てるママ友の存在(同じ境遇の方)と、②子育てを手伝ってくださる“市民“の存在が必要不可欠であること。しかし、地域における子育て環境をみてみると、両方とも欠如しているケースが少なくないとのことです。
この課題の背景にあるのは、核家族で地縁血縁のコミュニティの希薄化、少子化で子育ては少数派、子育てを助けたいと思うが関わりにくい世の中等、こどもの育つ環境(地域)の未整備からくると、森田様は指摘しています。
ホームスタート・ジャパンは、この課題解決に向け、専門士ではなく研修を受けた地域の子育て経験者が訪問する“課程訪問型子育て支援”を展開しています。赤ちゃんや小さな子供がいる家庭において、子育ての不安を抱えたり、孤立しがちな親子に寄り添って傾聴し、一緒に家事や育児をするボランティア活動です。だれでも無料で気軽に利用できます。地域住民の中には、悩みを抱えていても、自治体に相談できないケースが少なくないそうです。地域の子育て経験のあるボランティアスタッフだからこそ、気楽にサービスをうけることができるそうです。
神戸様は、群馬県安中市において、労働環境、生活環境の変化、人口動態等の変化で、市民の役割と生活スタイルがマッチしなくなっているのではないかと仮説を立て、市民の役割の再考を検討する上で、ホームスタート・ジャパンの取り組みに賛同しているとのことです。
神戸様の今後の展望は、群馬県安中市に、ホームスタート・ジャパンの仕組みを、子育て世代にお届けし、こどもをまんなかにした社会の実現に取り組むことだそうです。この取り組みを通じて、「ママ任せにしない社会は、だれもが安心して暮らせる社会」につながるとおっしゃっておられます。ますます福祉界のイノベーター“神戸様”から目が離せません!
以上、藤花会LIFE第2号「こどもをまんなかにした社会の実現に取り組む”福祉界のイノベーター“神戸様(社会福祉士科 一般養成課程卒業)」の活躍ぶりを紹介させて頂きました。今回の取材に関し、ご快諾頂きました神戸様、また取材協力頂きましたNPO法人Annakaひだまりマルシェ、NPO法人ホームスタート・ジャパンのスタッフの皆様誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!
<参考>
●藤花会LIFT第1号
http://www.tojinkan.ac.jp/p09_1698629751764.html?&n=20&s=1&c=001
●10周年記念イベント「こどもをまんなかにした社会とは 〜子育てから考える地域共生のまちづくり〜」
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